
per1
・前に
「前に・先に」を表す語根で、空間では「前方」、時間では「最初に」、動作では「〜へ向かって」という感覚をもつ。prelude(前奏)、property(財産)performance (遂行) など、接頭辞 pre-, pro- ,perの祖先。 さらには for (~のために)やfar (遠い)など、英語の中核をなす語彙が数多く生まれた。

ure
・後ろに
「後ろに・再び」を表す語根で、過去を振り返る動きや元に戻る感覚を持つ。ここから re- の系列(return, refer, remain)や retro- の系列(retrograde)が生まれた。「繰り返す」という感覚から元の意味を強調する効果もある。

weid-
・見る
「見る」を表す語根で、単に視覚だけでなく、そこから「知る」「理解する」という広がりを持った。wise(賢い), wit(知恵), view, video, idea などに派生している。

ten-
・伸ばす
「伸ばす・引っ張る」を意味する語根。そこから「保つ・維持する」という感覚が広がり、tend(傾ける), extend(伸ばす), contain(含む), tenant(居住者), tone(張り)などにつながった。

reg-
・直線的に動く
「直線的に動く」を意味する語根。正しさや秩序を表し、right(正しい), rule(規則), regal(王の), royal(王室の), regular(規則的な)director(監督)などの語を生んだ。

dwo-
・二
「二」を表す語根。two, twelve(十と二), between(2点の間), doubt(二つの間で揺れる)などへ派生し、二分や二重性を表す。twilight (薄明かりの時間)はdayとnightの“二つの境目”。

spek-
・観察する
「観察する・見る」を表す語根。ラテン語 specere (見る)から aspect, respect, species, special などに派生。ギリシャ語 skopein (見る)からは -scope (telescope, microscope など観察器具の接尾辞)につながった。

men-1
・考える
「考える・心の状態」を示す語根。mind, mental, memoryなどの他、music, monster, などの語を生んだ。熱狂者を意味する「マニア」の語源でもある。

bhā-2
・話す
「話す・宣言げる」を表す語根。ラテン語 fari(話す)から fatum(語られたこと=運命)が生まれ、fate(運命)や fairy(運命の女神→妖精)に派生した。confess, profess などの「告白・宣言」も同源。ギリシャ語 phōnē(声)からは phone, phonetic, symphony など「声・音」に関する語を生んだ。

gwei-
・生きる
「生きる」を意味する語根。ラテン語 vivere(生きる)、ギリシャ語 bios(生命)につながる。 vitamin(ビタミン)、vivid(生き生きした)、biology(生物学), biography(伝記)などを生んだ。スペイン語の viva は長生きを祝福する挨拶で、日本語の「万歳」と一致している

kaput-
・頭
「頭」を意味する語根。head の由来。ラテン語経由では caput(頭)から capital(首都=国の頭), captain(頭となる者),)cabbage(丸い頭のような野菜)などに派生した。さらに cattle(牛、もとは財産を意味), capital(資本)など「大切なもの」を表す語も生んだ。

anə-
・呼吸する
「呼吸する」を意味する語根。ラテン語 anima(息・魂)、ギリシャ語 anemos(風)に派生。animal(動物=息あるもの), animate(命を吹き込む), unanimous(同じ息=満場一致の)などにつながる。

genu-1
・膝
ひざ、または広く角度を意味する。ゲルマン祖語を経由したknee(ひざ)の語源。ギリシャ語経由ではpolygon(多角形), diagonal(対角線), pentagon(五角形)などへ派生。